子宮内膜症 Uterine Endometriosis

はっきりとした原因は分かっていませんが、月経の際、体外に排出される経血が逆流して子宮内膜が卵管や卵巣、腹膜などに付着して成長する病気で、月経時の下腹部の痛み、排便時や性交時の痛み、腰痛などを発症したり、場合によっては不妊症になる場合もあります(子宮内膜症患者の約3割)。

 

子宮内膜症の一般的な治療は・・・

子宮内膜症の部位や重度、将来的な出産の希望によって鎮痛剤や低用量ピルなどの薬物療法、切除手術などが行われます。

 

カイロプラクティックでは、

カイロプラクティックでは、子宮の働きに影響を与える神経に着目します。

私たちの脳(視床下部)は卵巣や子宮の状況を24時間絶え間なく監視し、その変化に対応すべくホルモンや自律神経(交感神経と副交感神経)を介してそれらの働きを制御しています。

卵巣や子宮内の情報(機械的な変化、ホルモンや発痛物質の増加など)は神経(骨盤神経:S2~4)を介して脳へ伝わり、脳はその情報を基に下垂体へ向けて適量の性腺刺激ホルモン放出ホルモン:GnRHを分泌したり、自律神経(子宮の交感神経は下腹神経:T11~L2 副交感神経は骨盤神経:S2~4/卵巣の交感神経は内蔵神経:T9~10 副交感神経は迷走神経)を介して卵巣や子宮の働きを制御しています。

脳が卵巣や子宮内の状況を正確に把握出来ていれば、最適なタイミングで最適な量の女性ホルモン(エストロゲン&プロゲステロン)等が分泌され、受精が起こらなければ、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が減少し、子宮内の環境を再度整える(経血)が円滑に行われる様プログラムされています。

しかし何らかの原因で脳が卵巣や子宮内の状況を正確に把握出来なくなるとホルモン分泌のタイミングや分量に狂いが生じたり、体外へ経血を排出するプロセスに問題が発生する可能性があります。

その原因が背骨の歪みです。

卵巣や子宮内の情報を脳へ伝える骨盤神経も、脳からの指令を卵巣や子宮へ伝える自律神経もどちらも背骨を通ります。

もし背骨に歪みが生じると、神経に障害が起こって卵巣や子宮の情報が正確に脳へ伝わらなくなったり、脳からの指令が正確に卵巣や子宮へ伝わらなくなってホルモン分泌のタイミングや分泌量にズレが生じたり、経血がスムーズに排出されなくなる可能性があります。

その結果、生じる問題の一つが子宮内膜症です。

カイロプラクティックでは、背骨の歪みを整える事で神経障害を取り除き、卵巣や子宮の働きの正常化を図ります。