夜尿症 Enuresis

私たちは排尿習慣が未熟な2~3歳頃までは睡眠中でも無意識に排尿し「おねしょ」と呼びます。しかし排尿の習慣が身に付く5歳以上になっても一ヶ月に一回以上の頻度でおねしょを繰り返す状態が三か月以上続くと「夜尿症」と診断されます。7歳ごろまでは15%の割合で夜尿症と言われていますが、通常は年齢を重ねるうちに改善していきます。

尿は腎臓で作られ膀胱で蓄えられますが、小さな子供は眠りが深い為に覚醒できなかったり、膀胱の容量や機能が未成熟で尿意を感じる前に膀胱が収縮して失禁したり、精神的なストレスや環境の変化などが要因で夜尿症を引き起こすと考えられています。酷くなると宿泊を伴う学校行事の参加を嫌がったり、自己嫌悪に陥って友人や人とのコミュニケーションに問題を生じる場合があります。

 

夜尿症の一般的な治療は・・・

生活指導(夕方以降の水分摂取を控えたり、睡眠前の排尿など)や薬物療法(抗利尿ホルモンや抗コリン薬)、夜尿アラーム療法などが行われます。

 

カイロプラクティックでは、

カイロプラクティックでは、排尿の働きを制御する自律神経に着目します。

自律神経は、呼吸、心拍、消化、排泄、血圧、体温など、生命維持に必要な働きを24時間休むことなく自動で制御してくれている神経で、排尿機能にも大きく関わっています。

私たちの排尿を制御する排尿中枢は脳幹(橋)という部位にあり、脳幹は膀胱内の状況を常に把握し、その変化に応じて膀胱の収縮や弛緩、尿道の開閉を自律神経を介して制御しています。

しかしもし何らかの原因で脳幹が膀胱内の状況を正確に把握できなくなると、排尿機能が正常に機能しなくなります。

その原因の一つが背骨の歪みです。

膀胱内の情報を脳へ伝える神経(骨盤神経)も、脳からの指令をそれらの生殖器へ伝える自律神経(骨盤神経/下腹神経もどちらも背骨を通ります。

もし背骨に歪みが生じると、神経障害が起こって膀胱内の情報が正確に脳へ伝わらなくなったり、脳からの指令が膀胱へ伝わらなくなって夜尿症や失禁などの排尿障害が起きる可能性があります。

カイロプラクティックでは、背骨の歪みを整える事で神経障害を取り除き、排尿機能の正常化を図ります。